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今注目の最新SNS「Bluesky」とは?有名企業などの活用事例も交えて紹介!

今注目の最新SNS「Bluesky」とは?有名企業などの活用事例も交えて紹介!

2023年1月に招待制のSNSプラットフォームとしてリリースされた米国発の「Bluesky」。2024年2月から誰もが自由に登録できるようになったことで、ユーザー数の伸びが加速しました。本記事では、今注目のBlueskyを取り上げ、基本的な機能や企業のアカウント活用事例などについて説明します。

Blueskyとは?

Blueskyが注目された最大のきっかけは、ジャック・ドーシー氏という創設者の存在です。

ドーシー氏は旧Twitter社(現・X社)を創設した人物でもあり、在職中に取り組み始めたプロジェクトがBlueskyでした。

青と白の配色、蝶をモチーフにしたBlueskyのロゴが旧Twitterのそれと似ているのもうなずけるでしょう。

Blueskyはロゴだけでなく、テキストをメインとした投稿や画像・動画を添付できることなど、プラットフォームの使い勝手も旧Twitterとよく似ています。

ページの左側には、検索や通知、ホームなどのボタンが並び、ユーザーは自分のコンテンツの投稿や他者の投稿へのコメント、リポスト(再投稿)ができ、好きな投稿を「お気に入り」に登録することも可能です。

Blueskyが注目されたもうひとつのきっかけとなったのは、2024年11月の米大統領選挙でした。

共和党のドナルド・トランプ氏を大々的に支援したX社オーナーのイーロン・マスク氏は、トランプ氏を応援する投稿をX上で立て続けに行いました。マスク氏が政治的な言説にXを利用したことは多くのユーザーの疑問や反感を招き、トランプ政権の復活が決まったことでXを離れるユーザーも相次いだと言われています。

ドーシー氏自身は、すでにBlueskyの運営から離れ、自らのアカウントも削除していますが、Blueskyの利用状況などの集計サイトによると、2024年6月時点におけるBlueskyのユーザー数は、世界中で3600万人を超えています。

参照:Blueskyの投稿数と著者の統計(Jaz (jaz.bsky.social) による Bluesky の統計

Xとの違いは?

共通点が多く見られるBlueskyとXですが、機能については、以下のような違いもあります。

BlueskyX(無料版)
文字数300文字140文字
画像数4枚4枚
動画数1本(60秒)4本(140秒)
アカウント公開設定一時休止する場合に限り非公開なし公開か非公開か選択可
DM機能ありあり
予約投稿機能なしあり
ブロック機能あり(ブロック相手を公開)あり(ブロック相手も自分の投稿を閲覧可)
広告なしあり

以上の機能の他、BlueskyとXが大きく異なるのは、サーバーの管理体制です。

Blueskyは、複数のサーバーを使えるデータ分散型のSNSプラットフォームです。

これに対し、Xはひとつのサーバーのみを用い、すべてのデータをX社が一元的に管理しています。

特定の企業に支配されないオープンなネットワークのBlueskyにアップされる投稿内容や表示情報は、どのサーバーを使ったとしても変わりません。

情報管理をユーザー自身で行えるので、それまでの投稿内容やフォロワーなどを維持したまま、他のSNSプラットフォームに乗り換えることが可能です。

自社の独自ドメインをアカウント名に設定できるため、「なりすまし」の被害を防ぐことができるのも魅力です。

企業アカウントの活用事例

招待制の廃止で登録がしやすくなったことを受け、日本でもBlueskyの公式アカウントを開設する企業が続々と現れています。これらの中には、フォロワーを順調に増やしているケースもあります。

セガ公式アカウント

セガ公式アカウントでは「テスト運営中」の表記も見られますが、2025年6月時点で3.6万人のフォロワーを獲得しています。

新作ゲームやイベント、セール情報、各種グッズに関する情報だけでなく、東京都内の本社から見える外の風景写真を交えた季節の投稿も目につきます。

アイラップ【公式】

「アイラップ」の公式アカウントでは、袋のラップを活用したユニークな料理レシピや、レシピ本、出展中のイベントなどを紹介しています。

また、アイラップの正しい使用法や、自社の類似品への注意喚起など、幅広い話題を提供しているのが印象的です。

新江ノ島水族館 Enoshima Aquarium

飼育している魚や海獣の映像・画像、館内のイベントの様子など、水族館だからこそ発信できる魅力的なコンテンツを掲載しているのが、新江ノ島水族館Enoshima Aquariumのアカウントです。

投稿からは、展示飼育スタッフが担当する同館公式サイトのページ「えのすいトリーター日誌」にアクセスすることもできます。

ナガノ

2024年2月の開設から1年半足らずで25.3万人ものフォロワー数を誇るのが、ナガノの公式アカウントです。

「ちいかわ」など大ヒットキャラクターの作者として知られるイラストレーター、ナガノ氏によるもので、ファンにとって見逃せないイラストのコンテンツが掲載されています。

岩波書店

岩波書店の公式アカウントは、招待制が撤廃される前の2023年5月に開設されました。

新刊案内や出版記念などのイベントを中心とした情報がこまめに投稿されているため、読書好きには便利です。2025年6月時点では、まだ投稿がありませんが、岩波書店はBlieskyのサブアカウントも開設しています。

ウェザーニュース

企業アカウントの中でも、圧倒的な投稿頻度を発揮しています。刻一刻と変化する気象情報をタイムリーに発信している会社ならではと言えます。

高温による熱中症や激しい雨への警戒が必要な地域を知らせてくれるだけでなく、震度3以上の自信が観測された場合は自動的にポストされるなど、日々の生活の安全を守る上で大いに役立ちます。

Blueslyを活用する企業の注意点

このように、Blueskyはさまざまな業界の企業が活用しています。ただし、Blueskyも不特定多数のユーザーが情報を共有するSNSであることに変わりはありません。アカウントを開設・運用する際は、予期せぬアクシデントを避けるための注意も必要です。

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自社のプロフィール情報を充実させる

先に記したように、Blueskyのアカウントは基本的に公開設定のみです。企業にとっては幅広いユーザーに自社のブランドや商品・サービスを周知できるため、公開設定のみであることに何ら問題はないでしょう。

ただし、フォロワーを増やしたいと思うのであれば、自社のプロフィール情報を充実させることが不可欠です。

プロフィール情報が存在しない、あるいは不十分なままではユーザーの警戒感や不信感を招き、フォロワー獲得を阻害することが考えられます。

アカウントの開設にあたっては、自社についてわかりやすく紹介する文章や画像を充実させ、ブランドとして伝えたいメッセージをしっかりと発信することが求められます。

Blueslyで何を発信するのか?

注目度が高まっているとはいえ、まだまだユーザー数が少ないBlueskyに公式アカウントを持つ企業は、Xなど他のSNSプラットフォームも併用するスタイルが一般的と思われます。

実際に、Xなどで多くのフォロワーを獲得している企業が、Blueskyでも人気となっているケースも見受けられます。

だからと言って、Blueskyには他のプラットフォームに投稿したコンテンツを、そのまま転載するだけで良いというわけではありません。

たとえば、ナガノのBluesky公式アカウントでは、Xでは見られない新作のコンテンツを公開し、ファンの目を引いています。

BlueskyではXより多くの文字数を入力できる機能などを活かし、自社のフォロワーやユーザーに訴求できる戦略をしっかりと練ることが大切です。

SNS炎上は絶対にダメ!

企業のSNS公式アカウントが投稿した内容がユーザーの反感を買って炎上してしまえば、集客や売上などに悪影響をもたらすのは言うまでもありません。

現在のSNS炎上は、アクティブユーザー数が突出して多いXで発生しているケースが大半です。しかし、最近は新興プラットフォームのThreadsで、個人の炎上事例が見られるようになっています。

また、X以外のSNSで起こった炎上がXに持ち込まれ、再炎上してしまう可能性がないとも言い切れません。

そのため、Blueskyの公式アカウントを運用する場合も、見る人を不快にさせたり特定の層を傷つけたりするコンテンツの投稿は、絶対に避けなければなりません。

社内での事前チェック体制を整えるのはもちろん、投稿の手順や禁止事項の設定、担当者に対する継続的な教育も必要です。

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まとめ

Blueskyは、Xに代わるSNSの選択肢としても注目されているプラットフォームです。登録者数がさらに増えれば、ユーザー層が広がることも期待されるため、企業にとってはプロモーションツールとしての魅力が増すでしょう。

一方、公式アカウントを開設するのであれば、SNSのリスクを理解しておく必要があります。そのうえで、発信するコンテンツの意図も明確にしなければ、思うような効果は得られないでしょう。

投稿内容が不適切だった場合は、自社のレピュテーションを自ら貶めてしまう事態を招きかねません。

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