シエンプレ株式会社 – 唯一のデジタル・クライシス&サイレントクレーム対策会社

学校が把握すべきWEBリスク対策とは

今回は、学校という分野にフォーカスしてコラムを書きたいと思います。学校に関しては、一般的な企業とは違った観点からWEBリスク対策を行う必要があります。まずは、どのような箇所をモニタリングすれば良いのか、どのような考え方で取り組めば良いのかという部分をご紹介します。

時代背景

先日、新聞に掲載されていましたが、総務省は2020年までに全国すべての小・中・高校に無線LAN「Wi-fi」を導入する方針です。教科書の内容をタブレット端末等に収めた「デジタル教科書」の普及に向け、導入費用の半分を補助するという方針も打ち出しております。デジタル教科書が普及することは間違いありません。つまり、生徒一人ひとりが常にタブレットを持ち歩いて常にネットに接続できる状況になる可能性があるということです。ますますリスク面での課題や問題も多くなってくることが予測できます。こういった時代背景を把握して、学校関係者はリスク面について知識をもっておく必要があると言えます。

裏サイトの存在

学校の場合、「裏サイト」と呼ばれる掲示板が存在していることがあります。生徒同士が情報交換をする掲示板です。その場合、普通に検索してもヒットしませんので、色々なサイトを辿って裏サイトの存在を確認する必要があります。例えば、そこの掲示板は特定の人だけにしか公開がされておらず、passを入力しないと閲覧できないという場合もあります。こういった掲示板が存在しているかもしれないということを視野に入れておきましょう。

ネットリテラシー研修の必要性

小学生や中学生の場合、まだネットのリスク面について知識がない状態ですので、間違った使い方をしてしまう可能性があります。例えばですが、アプリを使いながらネットリテラシーを高め、リスク面について勉強をしてもらう等、取り組みが必要になってくると思います。

両親の知識向上

両親もネットの特性やリスク面について知識をもっておく必要があります。我が子がSNS上でいじめられていたり、誤った使い方をしてしまい犯罪に巻き込まれたりするリスクがありますので、親の知識も非常に重要と言えます。最近では、LINEの監視ツールも登場しています。LINEなどは特定のグループのみが閲覧できるものですので、どこまで監視が普及するかは課題ですが、今後はこのようなツールがデフォルトになる可能性も十分あります。

最後に

最近、新聞や雑誌、ネットニュースでもいじめの問題を多く目にするようになりました。時代背景もあり、学校関係者はネットの存在を無視できなくなってきています。また、一番身近な存在である親も知識が追いついておらず、十分に教育ができていないというのが現状かと思います。学校がこのような問題に取り組み、教育の一環として意識をしていくことが今後の教育現場でも求められていくのだと思います。